危機管理の第一歩は現状の把握です。

女性が抱える不利な要素ってなんだろう？

①腕力・リーチ
②ヒール
③スカート
④手荷物

ざっと挙げてみましたが、みなさんはほかにも思いつきましたか？ロングヘアーとかも不利な要素になるかもしれませんね。
よくある防犯マニュアルでは、動きやすい長ズボン、スニーカ－、両手が自由になるウエストポーチをしているのがベストであるとされています・・・が、そんなこといっても女の子ですからオシャレをしないわけにはいきませんよねぇ。

犯人に遭遇した場合・・・あなたならどうする？

①大声をあげて周囲に助けを求める
②防犯ブザーを鳴らす
③携帯で警察や友人に助けを求める
④相手を威嚇する
⑤近くのモノを投げつける
⑥とりあえず全力疾走する
⑦コンビニなどに逃げ込む
⑧近くに駐車してある車両警報機のついている車の窓を石などで割る
⑨建物設備の火災警報や非常ボタンを押す

と、まあ普通に(?)思いつく限りではこんなところでしょうか。
咄嗟の行動ですが、あなたの今後を左右するサバイバルです。一生の傷を残すか、やもすれば命にもかかってくるものです。マニュアルだけにとらわれず、柔軟な発想とできる限りのアクションを起こすこと。そしてなによりも命がけで抵抗する気迫が効果的です。

あなたを助けてくれる人は？

①警察官（交番、生活安全課等、相談ダイヤルは"♯9110"に）
②配偶者
③親・兄弟
④彼氏
⑤友人　(女友達と男友達)
⑥自治体　(男女共同参画課等)
⑦法務省＋都道府県（人権啓発活動ネットワーク協議会）

そのほかに職場の上司やお隣さんや管理人さん等々。
なんか頼りにならないなぁ…って思わず除外していた身近な人は誰でした？

あなたが危険に遭遇する可能性のある場所は？

①夜道
②公園
③自宅(一人暮らし)
④エレベーター
⑤駐車場
⑥繁華街

主戦場はここらへんでしょうか。
私が実際にみたものに、ある都内のマンション駐車場に向けて設置された１台の防犯カメラに２２時頃、女性が駐車場内を横切った後、１０秒ほど後からパーカを着た男が早足で女性を尾けていく様子が映っているものがありました。その約４０分後、同じ男の姿が反対方向へ遠ざかっていく様子が残っています。その男は尾けていた女性を同敷地内で襲っていたのです。

防犯カメラの映像を警察に提供するためHDDからビデオテープに編集するのですが、アナログカメラで夜ということもあり、犯人の顔がわかるほどには映っておらず、駐車場内の街灯が届く範囲に白黒でうっすら男性の姿がわかる程度のものでした。

同じ場所でも、時間帯によって危険度は大きく変化します。どんなところでも起こりうるので挙げればキリがないかもしれませんが、あなたオリジナルの危険度マップを普段から少し意識しておくと良いでしょう。

女性の観察力は何気なく見たものでも意識下に残しているといいます。これが男性陣が恐れ慄く「女の勘」という鋭い直観力を発揮させます。この「女の勘」はけっして当てずっぽうというわけではなく、日常での五感を活かした観察力によって得られた情報の比較結果であり、事象の変化・異変の兆しや機微等を第六感として導き出したものらしいのです。

「今日はなんだかこの道はイヤだなぁ」と思ったら、何かしら危険を感じさせる変化を感知しているのかもしれませんね。

防犯設備ってどこにあるのでしょうか？

①ATM横の非常ボタン（無音で警備会社に通報、カメラの録画モードが切替ったりします）
②一度は押してみたくなるエレベータ内の非常ボタン（無音で管理会社や警備会社に通報）
③ｱﾊﾟｰﾄ・ﾏﾝｼｮﾝの室内インターフォン非常ボタン（無音で管理人室と警備会社に通報）
④青色防犯灯（遠くまで光の波長が届き、生理学的に鎮静作用があるようです）
街頭防犯カメラ ⑤ビルの裏手などに設置のセンサーライト
⑥街頭設置の防犯カメラ
⑦商業ビルやマンションに設置された防犯カメラ

ただ、防犯カメラは犯罪行動抑制と事後確認が役割なのでカメラを気にしない、気付かない相手には効果がありません。

最近では自治体で、警察直通のモニターインターフォン付きの非常ボタンと防犯カメラ、回転灯を備えた「スーパー防犯灯」という街頭緊急通報システムの設置が進んでいるところも増えています。普段気づかない場所にもあなたが使える設備があると思いますので通勤、通学経路上で確認しておくと役立つでしょう。

防犯装備ってどんなもの？

①防犯ブザー(全国防犯協会連合会の推薦基準は85db以上、連続鳴動が20分以上のものです)
②装着式フラッシングライト
③GPS内蔵携帯電話、非常通報付き携帯端末
④催涙スプレー
⑤スタンガン
⑥バトン
⑦小型バトン付きキーストラップ

意外と種類が限られてきますがラインナップは豊富です。
最近では大音量の音響スプレーなども出回ってきています。商品は選ぶのに苦労するほど数豊富ですが、必ずおもちゃの延長上ではなく防犯装備として性能重視で選びましょう。

良いメイクセットがあってメイクはし易くなって、あなたのメイク力を最大限に活かせるでしょう。それは“防犯装備×あなたの使い方＝効果”としてもいえることです。使い方は状況によりひとそれぞれ、予測不能な状況ならば製品性能に頼る部分は非常に大きくなります。安全を確実に確保するために最善の選択に努めましょう。　

防犯装備の使用は、暴漢から逃げる時間を確保することが主眼ですので、相手に隙ができたら直ちに逃げることです。

もし手許に防犯装備がなければ、使えるものは何でも使いましょう。ヘアスプレーやハンドバッグ、ハイヒールも使いようです。建物敷地内には消火器が置いてありますのでこれを利用するなどもひとつの手ですね。

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